マギーズ・センターについて


病人ではなく、ひとりの人間に戻れる。死の恐怖の中にあっても生きる喜びを感じられる、小さな家庭的な安息所がほしい…、マギーは乳がんを抱えたイギリス人のマギー・ケズウィック・ジェンクスさんの思いがもととなり、遺志を受け継いだ人たちの手で1996年にエジンバラで開設されました。

マギーはがんを抱えた人や家族、友人をいつでも、あたたかく、迎え入れてくれる場所です。予約は必要なく、受付もありません。中央に置かれたオープンキッチンと大きなテーブルが訪れる人をほっとした気持にさせてくれます。部屋を案内する表示板もない友人の家のようなところです。ゆったりとした雰囲気の中で、自分を取り戻したり、専門家による身体的、精神的な状態を改善するさまざまなプログラムが提供されています。

環境がひとのこころに大きな影響を与える。造園家であったマギー・ケズウィック・ジェンクスさんは空間に対して特別のこだわりを持っていました。各地の施設は、趣旨に賛同する著名な建築家が無償で設計し建てられたものです。大きな開口部から差し込む自然光、程よい大きさのオープンな空間(280㎡ほど)、建物の内と外をつなぐ中庭。空間はひとのこころに働きかけ、緊張や恐れをほぐし、それまでの自分を解き放ってくれます。いつしか、ひとはそこでコントロールできる自分を取り戻します。

マギーはいま、イギリス国内の18地域に開設され、さらに9地域での建設が予定されています(2015年時点)。すべての施設は地域からの有形無形の寄付によって賄われています。利用は無償で、がんを抱えた方や家族、友人に体験的、精神的、社会的な支援を幅広く提供しています。