がんとむきあう会スタッフ

西村詠子
看護師・ピアサポーター・がん患者会クロスピンク
ある日、突然、自分ががん患者となり、家族ががん忠者となり、自分の人生が一変しました。その時の体験を踏まえて、看護師という立場のがん患者、がん患者家族という目線で、当事者の声を伝えていきたいと思っています。会には素敵な人たちが集まっています。活動自体が楽しく多くの学びがあります。暖かで、落ち着ける空間の中で、美味しいお茶とお菓子をご用意し、がん患者や家族の方に寄り添い、戸惑いや不安な気持ちをお聞きする。がんとむきあおうとする人の味方になり、一緒に考えながら、意思決定をするお手伝いができればいいと思っています。
綿谷修一
歯科医師・綿谷歯科医院
40年にわたる歯科訪問診療で、様々な患者.家族との出会いがありました。その中で食べられる口づくりと誤嚥性肺炎予防に取り組んできました 10年前に多職種が連携する金沢在宅NST経口摂取相談会で、口から食べられない方の支援に関わり、一層その思いが強くなりました。がんを患われた方にとっても 経口摂取は大きな問題だと思います。最近は「聞き書き」にも視野を広げ、その人らしく生きることのお手伝いにも取り組んでいます。専門性を活かしながら、食支援を中心に、またこの会では最年長ですので、少しでも精神面での支えになれればと思います。
金谷陽子
管理栄養士
大学病院勤務、精神科病院勤務、専業主婦を経て、現在はフリーの管理栄養士として活動しています。こちらの場では食事の相談にのることはもちろんですが、むしろ悩みを抱えた方のお話に耳を傾ける「傾聴」に重きを置いています。思いが明確な方もいらっしゃいますが、そうではない場合もあります。また話すことを遠慮なさっているなど、様々な心模様の方がいらっしゃいます。色々なアドバイスをするというよりは個々のお気持ちに寄り添い、解決につながるお手伝いが出来れば嬉しく思います。
小石川均
ピアサポーター・金沢がん哲学外来
妻をがんで亡くし、悔いる日々の中で「かなざわ元気が出る患者学講座」に参加したところ、自分だけでなく多くのがん患者・家族が様々な悩みで苦しんでいることを知りました。それがきっかけで”がん患者”家族としてがんとむきあう会に参加し、悩みを一人で抱えない場を提供することで、少しでも不安動揺を和らげることができるのではないかとの思いで活動しています。今後は、妻の看病時の体験から、がん患者、家族・友人に寄り添い、「その人らしさ」を実感できる居場所を、『必要とされる場所で、必要とされる時に』利用できる環境の実現に寄与していきたいと思っています。
櫻井千佳
管理栄養士・食事の教室くでん
食事の相談ができる身近な存在でありたい。そういった思いから、自宅を改装し食事の教室「くでん」をはじめました。約20年間、大学病院で管理栄養士をしていましたが、患者さんの相談は多岐にわたりました。食事だけではなく、誰でも、気軽に立ち寄れる垣根の低い場所が相談したい人の身近に必要だと感じました。そんな場所の実現にむけ、多職種による、がんとむきあう会のメンバーが活動しています。自分の 家の近くに正しい知識を学んだり、話し合ったり、相談できたり、心身共に支えてくれる心地よい場所があったらいいな、と思いませんか?
毛利葉月
看護師
私は2011年まで金沢赤十字病院で看護師として勤務していました。「金沢マギー」でがん患者さんがおっしゃったことで印象に残っている言葉があります。それは「出かける用事があったので、なんとなくここにも寄った」という言葉です。がんについての具体的な悩みや疑問を解消するために金沢マギーにいらっしゃる方もたくさんいます。でも「なんとなく」来ることができる垣根の低さが金沢マギーのいいところだと思っています。病院ではない生活の場で、がんとむきあうことのお手伝いができればと思っています。
吉村寿博
建築家・吉村寿博建築設計事務所
金沢21世紀美術館の設計監理にSANAAの一員として関わった事が金沢に移住する大きなきっかけとなりました。独立の場に金沢を選び、寺町の町家で建築設計事務所を運営する傍ら、まちづくりの団体に参加したり大学や専門学校の非常勤講師を務めることで金沢の未来に向けた活動を行っています。がんとむきあう会ではメンバーに空間の大切さを知ってもらい、医療関係者以外の視点から発言することを心掛けています。ひとりでも多くのがんに関わる方にこの会の活動を知ってもらい、ともに活動してゆける基盤づくりを支えていきたいと考えています。
米森直子
ピアサポーター・がん患者会クロスピンク
私は金沢赤十字病院内で、がんサロンを主催しています。普通の主婦として、がん体験者(ピア)として、医療の外の部分をサポートしていきたいと考えています。がん患者や家族の方は、日常でさまざまな思いを抱きます。そうした思いをひとりで閉じ込めるのではなく、生活の中で、話すことができる場や時間が必要です。例えば、誰もが口にする日本茶のように、その美味しい煎れ方や、礼儀作法まで、その人の気持ちを開放し、気分転換に役立つこともあります。いろいろな立場の人の心を受容し、繋ぎ、夢や希望を提供できる場を1日も早く作りたいと夢見ています。
浦嶋ひとみ
がん化学療法看護認定看護師・石川県済生会金沢病院
私は4年前に父を肺がんで亡くし、娘として父にもっとできることはなかったかと一人思い悩む事がありました。病院では、がんサロンでは治療をしている患者さんから他の人の情報を知りたい、話したいと要望されることがあります。がんサロンは病院の中にあり、そこには白衣を着ている医療者とがん患者との関係があります。がん患者が地域の住民として、一人の人間として病気のことに向き合える居心地のよい場所があったらいいなあと思いました。そんな時、金沢マギーのコンセプトを知り共感をもち参加しました。今、認定看護師として、地域のがん患者さんの友人として参加しています。
熊走一郎
医師・わかくさホームケアクリニック
30年近く血液内科医として、がん患者さんと「主治医」の立場で病院にて接して来ました。その後訪問診療に携わり生活の場での姿を目の当たりにし、病気は患者さんの一面(極めて重要かつ深刻ですが)である事を思い知らされました。おかげで近頃患者さんは一緒に悩み喜ぶ「チームメイト」だと言う思いで仕事をさせてもらっています。そしてここマギーでは、がんとむきあう方々にとって「医学的知識を持つ聞き手」でいたいと思っています。もちろん求められれば答えますが、主治医や病院の先生に言いにくい話が出来る医者がいても良いのかなと。
榊原千秋
保健師・助産師・看護師・コミュニティスペースややのいえ・ちひろ助産院・暮らしの保健室
2009年にマギーを訪問する機会を得ました。包まれるような優しさにあふれた建築.がんになってもその人らしく生きるとを支えることは人づくり。コミュニティづくりだと思いました。翌年に講演会・シンポジウムを開催し、金沢にもマギーを知る仲間が増えました。その火を消さないように、金沢らしいマギーが欲しいと願う仲間たちと、「金沢一日マギーの日」を企画し思いをつなげてきました。それは、人を動かすしかけとなり、小さな物語が生まれてきました。もう金沢のLikeマギー物語は始まっています。金沢のまちのLikeマギーの物語を丁寧に紡ぎ、大切にしていきたいです。
坂倉喜代美
がん化学療法看護認定看護師。国立病院機構金沢医療センター
がん患者さんとの出逢いから、自分の無力さを感じ専門的知識を学ぶため認定看護師になりました。また私自身もがんを診断され治療を受け、命には限りがあることや、生かされていることの意味を考えるようになりました。そんな時金沢マギーの事を聞きメンバーに入りました。私にとってマギーは、白衣を脱いで同じ立場で話せる場です。語りたい時に話を聴いてくれる、泣きたい時には見守ってくれる人が側にいる、何も考えたくない時もただ時間を過ごせるそんな癒しの場所が必要だと感じます。今までの体験、知識、経験を活かし一緒に寄り添うことを大事にしていきます。
崎川英彦
歯科医師・崎川歯科医院
以前からマギーズセンターを設計した建築家に興味を持つ、建築フェチと言われている歯科医師です。「がんとむきあう会」の活動には、先輩の綿谷先生、主治医の西村先生、妻に引き込まれた形ですが、シンポジウム、懇親会では、写真撮影、音楽選曲を担当しています。これからの「がんとむきあう会」では、従来の疾患治療の概念と異なった、多様性を持つ支える医療の実現を願い、「人生を味わい尽くす」ための一品、一曲、一枚の写真の提供を通じて、口腔だけではなく、全身機能のサポートの一助を担えればと思っています。
崎川万樹子
薬剤師・非営利団体子育て支援ESSほっとたいむ代表
薬学を専攻したものの、知れば知るほど病気になる前の食事に興味が湧き、生来の食いしん坊と、消化器官の入口である口を専門とする歯科医と結婚したことが相乗効果となり、三人姉妹の子育て経験を元に、20年前から食育に取り組んでいます。娘の大学入学を期に、自らも石川県立大学食品科学科に学士入学、フードスペシャリストの資格を得ました。健康情報に騙されないためには、「自分の体が欲しているものを食べる大切さ」を痛感しています。万人に良い食事ではなく、その人に合った食事を、一生涯口から食べるための支援を「がんとむきあう会」で実践できたらと考えています。
正源寺美穂
看護教員・金沢大学医薬保健研究域
老年.リハビリテーション看護を専門とし、看護学の教育.研究に携わっています。患者や家族は 病気や障がいに直面して「どうなるかわからない不確実性」に戸惑う一方、自分自身を取り戻して「新たな人」として生きる力強さをもっています。この会では、「その人らしさを大切にした対話」や「積極的に開かれた協働できる場づくり」に参加し、教育や医療の枠を超え人として出会う経験を重ねてきました。金沢の荐質を再認識し住民主体の専門性を超えた協働がもたらす可能性を感じています。看護学に携わる者として、一緒に実践と評価をしながら、「病人ではなく一人の人として」支えるシステム確立にお役に立ちたいと願っています。
高地弥里
がん看護専門看護師・石川県済生会金沢病院
学生の頃アメリカへ海外研修に行った時、がん体験者が集う家を見学しました。そこは病院などの施設ではなく、キッチンがあり、庭があり、リビングがあるなど、まるで家そのものの空間でした。そしていつ訪ねてもがん看護の専門看護師がいました。当時、いつか自分が住んでいる地域でこのような空間をつくるお手伝いができるといいなぁと思い、この資格を目指しました。お話を聴き対話を行うことで、皆さんが悩んでいることや困っていることから、進む糸口が見つかるきっかけになるようお手伝いしたいと思っています。
出島元寿
僧侶・臨床宗教師
小学生のころ、母がすい臓がんになり、当時は訳も分からず毎朝お経をあげていたのを覚えています。私は今、僧侶として日々の法務を行うかたわら、宗教者の社会的可能性を考え臨床宗教師として活動しています。医療や教育の現場では医療的、身体的ケアが行われる一方。精神的な、特に宗教的ケアは宗教者であるからこそ共有できs寄り添うことができる部分があると思います。人はそれぞれ、感じ方も考え方も異なって当然ですが、この会を通して、がんを抱えた患者さん、ご家族,ご遺族の方とお話することで、今という瞬問に、その方にとっての「癒し」が感じられる時間,空間を作っていきたいと思います。
山瀬勝巳
がん看護専門看護師・KKR北陸病院
看護師になってから、大切にしていることは「その人らしさ」です。しかし、がん患者さんを看護する中では、自身の無力さを感じる場面が多く、がん看護専門看護師になる道を選びました。2013年にイギリスのマギーズキャンサーケアリングセンターを視察させていただく機会を得ました。そこでの学びは意味深く、日本にもマギーが必要と実感しました。そんな折に、がんとむきあう会の「金沢にもマギーを」の活動を知り、お手伝いさせていただくようになりました。専門看護師になったからと言っても、一人の人間です。金沢マギーでは、患者と看護師ではなく、一人の「人と人」として一緒に感じ、悩み、考える人でありたいと思っています。あなたらしく生きましょう。
湯野智香子
看護師・国民健康保険小松市民病院
看護学生の頃、胃がん終末期にある39歳女性Mさんの看護に携わりました。骨転移による痛みを抱えながら「あなたのに会いたい」と未熟な私を受け入れてくださいました。以来26年間、その時の体験が「がんとむきあう」きっかけになり、Mさんに恥じない看護師を目指してきました。ナイチンゲールは、病の回復に対し生活(暮らし)を整える重要性を述べています。この会では、生活の営みを様々な職種や専門家と協働し、どのように高め、病の回復に寄与できるかを追求したいと思います。つらさを少しでも和らげ、一緒になってがんに向き合い「笑顔」になれる時間を共有していけたらと願っています。
和田吉史
建築家・ワダスタジオ一級建築士事務所
地元加賀と金沢に事務所を構え建築設計に携わっております。建築を志した大学生当時の親類ががんと共生していた時に不安を抱いた体験から、現在迎えていただいたがんとむきあう会での皆さんのお話を通し、寄り添うことの大切さや心強さにとても感動しました。こうした励みを少しでも広く共有し、石川県に根ざした多くの人とともに手を取合った生活につなげていけるような活動を、医療とは別の角度よりサポートしていきたいと考えています。