がんとむきあい、その人らしく、共にいる場。

がんを抱えた方は、〝がん〟とわかった時から、生活のあらゆる局面で〝がんであること〟に直面します。治療や療養はもちろん、仕事や生活、家族、お金のことなど対処しなければならない問題が両肩にのしかかってきます。病院のなかのつながりから一歩外に出ると、気持ちを共有できる人との関係は希薄になり、その重さはぐっと増してきます。

病院と家とのあいだにほっと安心できる場があったらどうでしょう。両肩の荷物を下ろして一息つくことができる。孤りではないと感じることができる。同じ病気や共通の悩みを持つ人たちとつながることができる。専門的な知識を身に付けたり、生活の質を高める方法を学んだり、自分の経験を活かした社会参加もできる。何よりも、その人が、その人らしくいることができる…、そんな場。

わたしたちは金沢の地に、そして全国に、そんな場があることを願って活動しています。

がんとむきあう会の事業

認定NPO法人として2つの軸から生まれる事業に継続的に取り組んでいます。

〝場〟と〝つながり〟から生まれる2つの事業軸

がんとむきあう会は認定NPO法人として国のがん対策推進基本計画である「がんになっても安心して生活し、尊厳を持って生きることのできる地域共生社会の実現」の一助となることを目標に据え、がんとむきあう会の〝場〟から生まれる事業と、がんとむきあう会の〝つながり〟から生まれる事業の2つの事業軸に取り組んでいます。

〝場〟から生まれる事業

〝場〟があるから発想できる。
〝場〟があるから実行できる。
〝場〟があるからぶれない。

がんとむきあう会の事業のひとつの軸には常設の〝場〟である「元ちゃんハウス」があります。

〝つながり〟から生まれる事業

〝つながり〟が力を生む。
〝つながり〟が面になる。
〝つながり〟が自在になる。

がんとむきあう会の事業のひとつの軸には〝つながり〟から生まれる「相利」があります。

〟から生まれる事業

がんとむきあう会の〝場〟から生まれる事業は、元ちゃんハウスに集う人たちが生み出す事業です。がんを抱える人たちが、その人たちのむきあい方でがんとむきあい、その人らしくいるために、どんな自助や互助が必要なのか。場はどんな役割や機能を果たしたら良いのか。試行錯誤を繰り返し、新しく生まれ、新しく変わっていく事業です。

つながり〟から生まれる事業

がんとむきあう会の〝つながり〟から生まれる事業は、医療機関や行政、各種団体、ボランティア組織、学会や教育機関、メディアなどさまざまです。お互いが同じ目標を共有し、異なる立場や役割、方法で目標の達成に取り組むことで、それぞれが抱える課題が解決され、結果として共通の目標を達成する〝相利〟という考え方をベースにしています。

令和6年度、令和7年度 WAM助成(社会福祉振興助成事業)

認定NPO法人がんとむきあう会は「独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業(WAM助成)」を令和6年度に引き続き、令和7年度も事業の継続が決定しました。

がんとむきあう会を支援する

活動は多くのみなさまからの賛助会費と寄付で成り立っています。

がんを抱えた人を無料で迎え入れるために

がんに影響を受ける人であれば、だれでも、いつでも利用できる。
がんとむきあう会は〝無料〟であることを大切にしています。
〝無料〟は多くのみなさまからの賛助会費と寄付で成り立っています。
がんに影響を受ける人が安心して利用できる場をいつまでも…、
みなさまからの持続した協力をお願いいたします。

がんとむきあう会について

がんとむきあい、その人らしく、共にいる場を目指して。

〝場〟を起点に、考え、行動します

「がんとむきあい、その人らしく、共にいる場」を目指して、2010 年の市民公開講座から活動を開始しました。2016 年の特定非営利活動法人の設立とともに「元ちゃんハウス」という常設拠点を金沢市に開設し、医療・福祉・地域と連携した支援の形を育んでいます。地域での活動に加え、全国各地での講演やピアサポーターの育成、災害時の支援活動などの取り組みを広げています。