今日はまなびの教室でした。

今日のまなびの教室はオンライン18名、対面6名の参加があり、久しぶりの賑わいでした。元ちゃんハウス開設当初から大変お世話になっている、名古屋医療センターのがん専門薬剤師　林誠先生による～がん薬物療法の最近の話題～「免疫チェックポイント阻害剤について」のお話でした。基本的な説明から新しい情報まで、患者さんも医療職も聞きたいことが満載でした。また、先生の何でも応えてくれるという頼りがいのある、しかもフレンドリーなお人柄のお蔭で、質問もたくさんありました。例えば、「企業側として、がん就労継続の問題に対して協力体制を提示したいためアドバイスが欲しい。」との質問には「現在は７～８割が外来で化学療法可能。これまで続けてきたことをあきらめなくてよいこと、副作用は自分のみで抱えると対応できないので、早期に相談可能なツールや体制をつくっておくことがよい。」と答えがありました。また「免疫チェックポイントの医療費は下がるか？」との質問には「薬価は前年度の使用量と多剤との比較で下がっていく。薬の特許が10年で、ジェネリックが出てくるタイミングが一つの目安。」と。患者さんには、実際に副作用がある患者さんは大変なので、治療の効果と副作用のバランスを考えるために、自分の何をどれだけ大切にしているかをその時々で考えて行うことが大切。とのアドバイスがありました、最近は分子標的治療薬と免疫チェックポイント阻害剤の併用が進んでいるし、ゲノムを標的とした変異に合わせた治療薬の開発は進んでいる。という明るい可能性をお話しくださいました。ZOOM開催終了後、続けて、元ちゃんハウスに来ている方と茶話会を開き、それぞれのがん体験談を語りながら、薬剤やコロナワクチンの質問までさまざまに、時間が足りない感じでおしゃべりしました。久しぶりに活気のある元ちゃんハウスでした。